二次創作文化を健全に発展させるための、同人誌の無料公開サービスを提案する記事です。
はじめに
先日、こちらの記事を読みました。
この記事を読んで、特に下記の部分が印象に残りました。
今の時代ネットで公開とかたやすくできるだろ
なんでわざわざ金とってやってんだよ
これは確かにその通りですよね。 なぜネットで公開せずに、わざわざ印刷して「頒布」するのでしょうか。
私は同人誌を作ったことが無いので理由が分かりません。 同人作家の方の書き込みが無いかと探したのですが、これといった書き込みは見つかりませんでした。
もし同人誌を印刷する必要性は無くて、ネットで公開するので十分なのであれば、 いっそ同人誌をアップロードするサービスを作り、さらに版権元へ広告収益を還元すればいいんじゃないか、 と考えました。
つまり一言で言えば、同人誌版のYouTubeをつくるわけです。
※私はコミケに参加したことも無い人間なので、全く的外れなことを言っているかもしれません。
同人誌の無料公開サービス
- 同人作家
- 作品の二次創作の可否をホームページで確認
- 同人誌を投稿
- 広告収益の一部を受け取る
- 著作者
- 運営と契約
- 著作ごとに二次創作の許可・不許可を指定
- 広告収益を受け取る
- 許容できない二次創作の削除を運営に依頼
- 運営と契約
- 運営
- 著作者と契約
- 作品の二次創作の可否をホームページに掲載
- 投稿された同人誌を翻訳し、広告を付けて公開
著作者側は、二次創作によって収益を得ることができるようになります。 また各同人作家との個別交渉を必要とせず、運営とのやり取りのみで一括して二次創作をコントロールすることもできます。 従来通り、二次創作による作品の宣伝効果も期待できます。
同人作家側は、今まで赤字となっている大多数の人の場合は、このサービスによって収益を出すことができるようになるかもしれません。 また今まで黒字となっていた人気作家であっても、作品が翻訳されて全世界に公開されることで更なる収入を得られる可能性もあります。
※この記事を書きながら気付いた余談ですが、投稿された二次創作のイラストに広告をつけて掲載しているようなサービスは、版権元にロヤリティを払っているのでしょうか。もし払っていないならば、無断転載した記事と画像を使って広告収益を稼いでいるキュレーションサイトと変わらない気がするのですが…
関連情報
漫画家の赤松健さんが発案した「同人マーク」について、有名なものだと思っていたのですが、前述の記事のはてブコメントを見るとご存知ない方も多いのでしょうか。
赤松健さんは絶版漫画の掲載サービス「マンガ図書館Z」の発案者としても有名ですね。
おわりに
提案しておいてなんですが、このサービスはうまくいかない気がします。
単なる勘で、根拠は無いんですけれど。