『君の名は。』を一度しか見ていない方へ、外伝小説を読んでからもう一度見ることをおすすめする記事です。
※映画と小説の軽いネタバレを含むのでご注意ください。
はじめに
公開からしばらくたって、もうあまり話題にならなくなった映画『君の名は。』ですが、 先日また見に行って号泣してしまいました。 こんなに泣いたのはずいぶん久しぶりな気がします。
そして映画館で同じ映画を2回見たのは、たぶん生まれて初めてです。
なぜ再び見に行ったかといえば、外伝小説の内容がとても良かったからです。
『君の名は。』の小説版
『君の名は。』は3種類の小説版が発売されています。角川文庫の『小説 君の名は。』、角川つばさ文庫の『君の名は。』と角川スニーカー文庫の『君の名は。 Another Side:Earthbound』です。
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: Kindle版
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- 作者: 新海誠,ちーこ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/08/15
- メディア: Kindle版
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君の名は。 Another Side:Earthbound<君の名は。 Another Side:Earthbound> (角川スニーカー文庫)
- 作者: 加納新太
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/08/01
- メディア: Kindle版
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角川文庫版と角川つばさ文庫版は映画と同様のストーリーで、角川つばさ文庫の方は低年齢向けになっていますが内容はほとんど同じです。
そして角川スニーカー文庫版は4編の短編集からなる小説で、これだけは映画を見たことが前提となっている小説になります。
この角川スニーカー文庫版の内容がとても良いので、映画を見た方はぜひ読むべきです。そしてこの小説の内容を把握したうえで、また映画を見に行くことをおすすめします。
『君の名は。 Another Side:Earthbound』
角川スニーカー文庫版の小説に書かれているのは下記のようなお話です。
- 第一話 ブラジャーに関する一考察
- 三葉(中身は瀧)のお話
- 第ニ話 スクラップ・アンド・ビルド
- 勅使河原のお話
- 第三話 アースバウンド
- 四葉のお話
- 第四話 あなたが結んだもの
- 三葉の父親と母親のお話
この小説を読んでから再び映画を見ると、細かいセリフや場面の意味に気付くことができて、映画をより楽しめます。
例えば、途中から三葉が寝るときにブラジャーを付けるようになっていたことや、祭りの待ち合わせの時に勅使河原と早耶香が座っていたベンチのことについて。
そして物語の根幹にかかわる、三葉の父親と母親について。
三葉の父親と母親
私は『君の名は。』を9月ごろに見に行ったのですが、正直その時はあまり感動しませんでした。
もちろん映像や物語はとても良かったのですが、終盤の三葉の父親の判断が納得いかなかったのです。 たとえ娘に言われたからといって、信じて言う通りにするわけないだろうと思ってしまっていました。 私も思考が徐々におっさん化しているのかもしれません。
しかし外伝小説を読んで、三葉の父親のあの時の行動には理由があったのだということが分かり、衝撃を受けました。外伝小説の第四話のラストは鳥肌ものです。
これ以上はネタバレになってしまうので、実際に小説を読んでみてください。ただし映画を見ていない状態で外伝小説を読んでも訳が分からないので、映画を見ていない方は小説より先に映画を見ましょう。
君の名は。 Another Side:Earthbound<君の名は。 Another Side:Earthbound> (角川スニーカー文庫)
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おわりに
まあ実際は、一度目に映画を見た時に感動できなかったのは人生初の手術のための入院の直前だったからで、今回感動したのはジムで体を動かして温泉で汗を流してビン牛乳をあおってマッサージチェアで体をほぐした後というベストコンディションだったから、だと思います。
何にせよ、もう少しだけ頑張って生き続けてもいいかなと思えるくらい素晴らしい映画に出会えたことが幸せです。