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アニメ『Fate/Grand Order -First Order-』の感想

大晦日に放送されたアニメ『Fate/Grand Order -First Order-』を見た感想を記録しておく記事です。

はじめに

2016年大晦日の22時から、アニメ『Fate/Grand Order -First Order-』が放送されました。

anime.fate-go.jp

こちらのアニメはニコニコ動画にて一週間限定で無料配信されているので、見逃した方は下記ページからどうぞ(ログアウトしても見れたので、ニコニコのアカウント登録は必要ないっぽいです)。 無料公開は終了しました。Blu-ray DVDは3月29日発売予定です。

このアニメは、ゲーム『Fate/Grand Order』(以下、FGO)の序章の内容を75分の長編アニメにしたものです。 ゲームをプレイした人もプレイしていない人も楽しめるアニメになっています。

無料配信ページの動画は115分になっていますが、これは後半にFateシリーズの新展開の発表を行う番組が40分間あるためです。 これらがまとめて「Fate Project 大晦日TVスペシャル First & Next Order」という番組になっています。

Fate Project 大晦日TVスペシャル First & Next Order

一週間限定無料配信ページ

ch.nicovideo.jp

番組構成

前半はアニメ、後半はFateシリーズの紹介と新展開の発表を行う番組になっています。

  • 00:00~77:22 アニメ『Fate/Grand Order -First Order-』
  • 77:51~115:00 Next Order
    • 78:51~ Fateシリーズ
    • 84:20~ Fate/stay night Heaven's Feel
    • 95:00~ Fate/EXTRA
    • 100:30~ Fate/Grand Order
    • 111:14~ エンディング

後半の番組では、アニメの主人公役の声優、島崎信長さんのナレーションでゲームCGやアニメのシーンを流しながら、過去作や2017年の展開が紹介されました。 ここで発表されたことはニュースサイトなどでまとめられているので、時間の無い方はそちらを見ましょう。

ただし後半の番組中にも新作ショートアニメがあるので、上記の各パートの時間から数分間だけでも見たほうがいいと思います(ただしニコニコ動画でシークバーを動かすには、たぶん無料アカウント登録が必要です)。

First Order アニメの感想

私はFGOを配信当初からプレイし続けてきたのですが、アニメはとても楽しめました。 できればゲームをプレイする前に見たかったくらいです。

このアニメで、ゲームではあまり触れられていなかった部分が表現されていたので、アニメを見てからゲームをすればもっとゲームを楽しめたと思います。

今からFGOを始めようかと思っている人は、アニメだけでも見てみることをおすすめします。 ただしアニメはゲームの序章のネタバレになるので、ゲームの序章をクリアしてからアニメを見るのがベストだと思います。

カルデアやシャドウサーヴァントの設定

ゲーム内では、本拠地カルデアの様子は数枚の背景CGくらいでしか表現されていません。 カルデアの管制室やスタッフは、ゲームのテキストとしては何度か出てきていたものの、立ち絵やCGは全く無く、想像することしかできませんでした。

このカルデアの様子がアニメでやっと明かされました。 もちろんアニメ用に設定されたものでゲームとは違う部分もあるはずですが、これを見ておくと最終章の管制室の様子などが想像しやすくなると思います。

それとシャドウサーヴァントについて、ゲーム内ではぽこじゃか出てくるので、私はこれまで雑魚敵と同列程度に思っていました。 しかしアニメで出てきたシャドウサーヴァントは意思疎通が可能で、通常のサーヴァントと同程度の戦闘能力もあるみたいです。

気になってFGOの序章のイベントを見直してみたら、確かにシャドウサーヴァントも喋っていますね。 なんで意思疎通ができないと思い込んでいたんでしょうか。 イベントとかで適当にシャドウサーヴァントが配置されてたりしたからでしょうか。

やっと感情移入できるようになった主人公

FGOがスマホゲームという形態で配信されたことによる「歪み」というか、気になってしまう部分がいろいろとあるのですが、 特に私はこれまで主人公に感情移入できませんでした。

ゲームでは主人公の名前と性別を自分で設定可能で、立ち絵も戦闘でマスタースキルを使うときぐらいしか表示されず、主人公が意思を表明するのはゲーム中の選択肢だけです。 つまりプレイヤーが主人公と同一視されるタイプのゲームで、主人公のキャラクター性は極力薄くなっています。

それがFateシリーズのような物語が重要なタイプのゲームシステムと致命的に合っていない、と私は思っています。

ゲームの登場人物の主人公に対する反応に、まるで説得力がないのです。

さらにFGOではどの選択肢を選んでも物語に影響がないにもかかわらず、プレイヤーは主人公のセリフを全て選択肢から選ばなくてはなりません。 選択する意味がないなら、最初から第三者視点で主人公も含めた物語を楽しめるゲームだったらよかったのにと、プレイ中何度も思いました。

しかしアニメでは主人公が「藤丸立香」という名前で、プレイヤーの代理ではなく一人のキャラクターとして活躍します。

ゲームと同じで影は薄いのですが、それでもアニメ中で活躍する藤丸を見て、やっと少しは主人公に感情移入できるようになりました。

このアニメは、本当にゲームをやるよりも前に見ておきたかったです。

そういえばFGOは序章部分がドラマCD化されていたんでしたね。私はスルーしてしまっていたのですが、これを聴いていればゲームをもっと楽しめていたのかもしれません。

おわりに

最近FGOが話題になっているさまをみると、なんだか複雑な気持ちになります。

これはあれですね。「昔は誰からも疎まれていた不良が、いつの間にか人気者になっていたのを見た時の感じ」です。

人間はそう簡単に割り切れません。過去はなかったことにはできません。

いじめられた方は、いじめられたことをいつまでも忘れないものなんですよ。