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「文章が下手ですみません」はなぜイラッとするのか

「文章が下手ですみません」にいらっとするという記事を読んで思ったことをまとめる記事です。

私がなぜ「文章が下手ですみません」という文にイラッとするかといえば、そう書いておかないと叩くような人間だと思われていると感じてしまうからだと思います。

はじめに

先日、下記のような記事を読みました。

前者の記事では文章が下手だとわかっているなら書き直せと主張されていて、 後者の記事ではそのような文言は責任転嫁の逃げであると断じています。

私も「文章が下手ですみません」というような文を読むとイラッとするので、このような文を書かないほうが良いという主張には同意します。

しかしよく考えてみると、これらの記事を書いた方々と私ではイラッとする理由が少し違うようだと気づきました。

これらの方が、そのような文は逃げや誤魔化しのために書かれているとしているのに対し、私はそのような文は叩かれるのを防止するために書かれていると思っています。

そしてこの前提に立ってそのような文を読むと、そう書いておかないと叩くような人間だと思われていると感じられてしまい、イラッとするのです。

実況動画に見られる注意書き

記事に「文章が下手ですみません」と書いてしまう状況と似たこととして、実況動画に書かれている注意書きがあげられます。

ニコニコ動画などに投稿されている実況動画の大半のものに、冒頭で作品を卑下するような注意書きが書かれています。

この動画には以下の成分が含まれています
 ◇ ゆっくり音声
 ◇ 茶番
 ◇ ぐだぐだプレイ
 ◇ 素人編集
問題ない方のみご視聴ください

本当に素晴らしい動画、ベテランの投稿者さんの動画にも書かれていたりします。 私自身も実況動画を投稿しているので、「このような注意書きを書くべきなのか?」「なぜこのような注意書きが書かれているのか?」と考えたことがあります。

そしてそのような注意書きを見ると、イラッと感じてしまうことがあります。

念のため言っておくと、このイラッとする気持ちはとても些細なものです。「ふざけんな!」ではなく「う~ん」という感じです。1分後には忘れてしまう程度の気持ちです。しかし多少なりとも不快に感じるのは事実です。

なぜ作品を卑下する文を書くのか

ブログや動画に限らず、なぜ自分の作品を卑下する文を書いてしまうのでしょうか。

様々な理由があると思いますが、一つの理由として叩かれるのを防止するためということが考えられます。

ニコニコ動画には気軽にコメントを書けることもあって、再生数が増えてくると誹謗中傷や叩きコメントが書き込まれます。露出が増えると内容に関係なく叩く人が現れるのは動画でもブログでも同じではないでしょうか。

ある実況動画シリーズでは、初期の動画には注意書きがないのに、後の動画では注意書きが追加されていたりします。動画が有名になって叩かれることが増え、それに対応するために注意書きを追加したのではないか、と私は推察しています。

なぜ作品を卑下する文を読むとイラッとするのか

自分の作品を卑下する文が叩きを防止するために書かれていると仮定すると、そのような文を読んでイラッとする理由もはっきりします。

つまり「そんな誹謗中傷や叩きコメントを書くような失礼な人間と一緒にするんじゃねーよ!」ということです。

誹謗中傷や叩きコメントを書く人は読者・視聴者のうちの極々一部です。ノイジーマイノリティというやつでしょう。 多くの人は作品を好意的に楽しんでいるはずです。

しかし、その極々一部の人へ向けた「文章が下手ですみません」「この動画は素人編集です」という文言は、全員に伝えられてしまいます。

そうすると多くの人が、「お前はそういう文言がなければ叩くような人間だろう」と言われているように感じてしまいます。

もちろん作者がそう思っているわけではありません。メッセージが本来の対象とは違う人に届いてしまったために、不幸な思い違いが起きてしまうのです。

作品を卑下する文は書かない方が良い

そんな不幸な思い違いを防ぐために、自分の作品を卑下する文言は発信しない方が良いでしょう。

誹謗中傷や叩きコメントを書くような人はスルーするのです。 はてなブログであればコメントの拒否設定、ニコニコ動画ではNG設定です。

もちろん、誹謗中傷ではない批判には耳を傾けた方がいいので、そのバランスは難しいところです。「批判は自分の作品に向けたものであって、自分の人格に向けたものではない」という意識を持つと、批判に耳を傾けることができるようになるかもしれません。

参考資料

おわりに

まあ私のブログも動画も叩かれるほど有名ではないので、全部想像なんですけどね。